六甲山マイナールート まさかの白石谷敗退

今日は六甲山のマイナールートを探索してきました。
これまで歩いた事のないところをいくつかピックアップしてコースを組み立てたのですが、六甲最高峰から紅葉谷(もみじだに)に抜ける白石谷(しらいしだに)でまさかの途中敗退。白竜滝(はくりゅうだき)を降下出来ず、それ以上先へ進めなくなったのです(予習不足で巻き道がある事を知らなかった)。

しばらく滝の上で茫然と立ちすくんでいましたが、「これはどう見ても無理やな~」と諦めてやむなく引き返すことに・・・
これで予定が狂いヤル気も失せたので、以降の計画を取り止めて早々に下山。
手抜きするとこうなるよというお手本のようなマズイ山行となりました (>_<)。

本日の総距離21.9km、タイム7時間13分。

本日探索したのは主に下記3つのルート。
その1 荒地山岩梯子上部からプロペラ岩へ抜けるルート
その2 黒岩谷遡行ルート
その3 白石谷下山ルート

その1 荒地山岩梯子上部からプロペラ岩へ抜けるルート

前回、荒地山を登った時は山頂経由でプロペラ岩にアクセスしましたが、ちょっと北側に迂回する感じになるので、今日は岩梯子を上り切ったところから西に向かう谷越えの最短ルートでアクセスしようと思います。

城山から続く尾根道を歩いてきて岩梯子に到着。普通はここを上っていきますが、自分は今までここを上った事がない。

今日も右手の迂回ルートを上っていきます。ここも高度感あって十分恐いですけどね。

上り切ったところで振り返って撮影。

さて、ここからがプロペラ岩へのルート確認。
岩場からトレイルに変わったところを真っ直ぐに進むと荒地山に至りますが、今日はここを左折して薄い踏み跡を辿っていきます。

少し進むとパッと開けたところに出ますが、正面真ん中に見えるのがプロペラ岩ですね。あそこまで進みます。

踏み跡を辿ると下記分岐点に出合。正面の細い木に巻かれた白テープが目印。
ここを左折して斜面を降下していきますがこれは間違い。恐らくこのまま進むとブラックフェイスの下部に到達するのだと思う。上り返して右方向へ。

右折してもいったんは谷に向かって降下していきます。この辺りも薄い踏み跡があるのでそれを辿ります。

マイナールートなのに上りにくい岩場にはロープが用意されている。

徐々に岩場が多くなりルートがわかりにくくなりますが、何となくこっちかな~という感じ(?)で進みます。

程なくプロペラ岩下部に到着。それほど距離はないですね。
ここもクライミングの練習場らしい。

ここから少し進んで黒岩一本松に到着。前回は先客がいたので撮影出来ませんでしたが、今日は誰もいませんでした。ここは眺望もあって休憩場所に良さそうですね。

この後は迷路のような小道を探索しながら「なかみ山」手前から芦屋カンツリー経由で芦有(ろゆう)ゲートを目指します。

なかみ山手前の分岐を左折します。ここを真っ直ぐに進むと荒地山。

荒地山から芦有ゲートへ向かう場合、通常は道畦谷(みちあぜたに)北尾根を使いますが、その場合は黒越谷(くろごたに)手前の激坂を下る必要があります。それに対してこちらのルートは終始なだらかな道が続いてとても歩き易い。かなり遠回りになりますが。

ロードを下って芦有ゲート手前にあるゴルフ橋から東おたふく山登山口まで芦有沿いのトレイルを北上します。

横に川が流れているので寄り道してここで少し休憩。

その2 黒岩谷遡行ルート

南側からの六甲最高峰への直登ルートは七曲り、黒岩谷西尾根、黒岩谷の3つ。
西尾根は過去に歩いた事があるので、今日は黒岩谷を遡行して六甲最高峰を目指します。

ここは基本的に8本ある堰堤を越えていくだけで特に危険箇所はありません。
堰堤の巻き方ですが、3~5番目が右(左岸)からで後は全て左(右岸)から越えていきます。
但し、第5堰堤を越えたところから谷が分岐していて東に伸びる「おこもり谷」に迷い込むケースが多いみたいなので要注意。

東おたふく山登山口よりロードを走って黒岩谷西尾根登山口までやってきました。
1番目の堰堤を左から越えて河原に下ります。薄い踏み跡があるので辿っていくと・・・

程なく右手に黒岩が見えてきます。

2番目も左から巻いて3番目の堰堤は右からホッチキス型のステップを上っていきます。これは工事関係者用ですね。

河原に下りると4番目の堰堤が見えてますが、これも右から越えます。

問題の第5堰堤が現れました。ここが間違いやすい分岐ですね。
ここを右から越えると・・・

正面が黒岩谷なのでここを真っ直ぐに進むのが正しいのですが、木々に覆い隠されて前方がよく見えません。

これに対して右手(東側)奥に堰堤が見えるのですが、こちらは「おこもり谷」になります。恐らくこれを黒岩谷と勘違いして東に進んでしまうのでしょうね。
この光景を見て「なるほどな~ これは間違うわ」と妙に納得してしまいました。
この第5堰堤をよく覚えておいてください。覚えられない場合は、「マッハ ゴー ゴー ゴー」と覚える事! って古すぎるわ~

ここから先はゴーロ帯になるので、ひたすら谷筋を進むだけ。

小さな階段が設置された堰堤もありました。

8番目の堰堤手前で谷が分岐するので、階段を上って西側の谷へと進みます。

笹の茂ったトレイルを上っていくと最高峰手前の縦走路に出合。

その3 白石谷下山ルート

ここは名前を知ってる程度でほぼ予備知識無し。
これが敗退の最大要因で、たとえ低山であってもマイナールートの場合は事前に十分な情報収集を行う事が必要不可欠なのです。キリッ!
って敗退者が偉そうに言うなって事なんですが・・・

一軒茶屋から有馬方面へ魚屋道(ととやみち)を少し進んだところを左折して白石谷(しらいしだに)へのルートに進みます。最初はちょっと荒れた感じで歩きにくいですが、徐々に踏み跡しっかりしたトレイルに変わります。

十字路に出合。ここは直進が正解なのですが、何故か誤って右折してしまった。

右折すると「地獄へようこそ」みたいなとんでもない激坂が待ち受けてました。
厳しいところだなと思いながらも進みますが、ヤセ尾根の激坂が続くので流石に「これは違うやろ!」と思いGPSを確認すると大きくズレてる。ああ、またやっちまった・・・
まあいつもの事なので驚きませんが。

よく確認するとこのルートは第5堰堤を越えて白石谷本流に至る様子で使えない事はないのだけど、ここを下りで使うのは危険と感じて戻る事にしました。戻るのも一苦労なんですけどね・・・

十字路に戻ってから正しいルートを進むと白石谷支流に出ます。台風の影響なのか斜面が崩落しており荒れた状態。

ここを渡渉して踏み跡を辿ります。

するとナイフリッジが出現。ここは両側が切り立った崖になっていて高度感もありけっこう恐い。ロープがあるのでしっかり握りしめてビビりながら通過。
後で思ったのですが、先で合流するので、ここを歩かなくても支流をそのまま下ってもよいような気が・・・

ナイフリッジを通過して斜面を下り切ったところで振り返って撮影。
両側が谷になっていて真ん中の小高い尾根道から下りてきました。

すぐに第6堰堤があるのでここは左から巻き道を使って越えます。
いったん河原に下りますが、この辺りは踏み跡が無いので谷筋をそのまま辿っていくと程なく大安相滝(だいあんそうたき)に到着。
これは下から撮影しましたが、ここは左側に見える黒いロープを使って下ります。

大安相滝は3段構成となっており、少し下流にも小さな滝があります。ここも何とかクリア。

この後が今日一番の難所だった白竜滝。
自分は谷筋をそのまま進んで白竜滝の上部に到達。上から見下ろすとけっこうな高さがあって、ロープも無いのにこれどうやって下りるの? と絶句。
勿論どこか巻き道があるやろと捜すのですが、白竜滝は両側を絶壁に挟まれた狭隘な地形になっており一見すると巻くような場所は無いです。後で調べるとここは大安相滝を越えた辺りから左側に滝を大きく高巻いて隣の支谷に下りるようなルートになっている様子ですが、下り利用だとわかりづらい。
初回は登り利用が良いかもしれませんね。

しばらく考え込んでましたが、この滝はどうみても下りれないし、恐らく何らかの理由で残置ロープが無くなったんだろうな~と勝手に解釈して、無理する必要もないしと来た道を戻る事にしました。

白石谷を再訪した時の記録はこちら

登り返しながら今日はもうこれで終わりやなと下山コースをあれこれと思案。
六甲最高峰からだと魚屋道(ととやみち)で芦屋へ下山するのが一番早いけど人が多すぎるので、ガーデンテラスまで足を伸ばして天狗岩南尾根を使って下山する事にしました。
下記写真は天狗岩から撮影。

おわり

本日の活動軌跡