奈良周遊マラニック

今日は、奈良西部をゆるランしてきました。
近鉄大和西大寺駅からスタートし、平城宮跡、西の京、斑鳩地区を抜けて朝護孫子寺に至り、恩智越えして近鉄恩智駅にゴールするコース。

近場で、ロングコースで、走りやすくて、適度に観光出来て、補給ポイントがあって、ゴール地点近くに銭湯があるという条件を人工知能でフィルタリングした結果です(ウソ、適当です)。

まずは、平城宮跡の北側に位置するウワナベ古墳とコナベ古墳に寄ります。古墳時代中期(5世紀)を代表する古墳だそう。
下記写真は、ウワナベ古墳。こちらのほうが、コナベ古墳より少し大きい。

すぐ西隣にあるコナベ古墳。

少し戻ると、平城宮跡に到着。
下記写真は、第一次大極殿。
現在、撮影ポイントの後ろ側で、第一次大極殿院南門の建設工事が行われており、全体的な景観は良くないです。

反対側に朱雀門が見えますが、その前を近鉄の電車が走っている。
そう、近鉄奈良線が世界遺産である平城宮跡を東西に横切っているのです。

これを見た外国人観光客は「Ma、Majika!」ってなるでしょう。
でも仕方ないんです。近鉄奈良線が開通したのが大正3年で、当時は、大極殿と朝堂院の位置は判明してましたが、保存対象となる範囲は現在よりも狭かったのです。

国の史跡に指定されたのは、その8年後の大正11年で、それ以降の調査で徐々に史跡の範囲が広がり、奈良線が含まれてしまったのです。
世界遺産に登録されたのは、平成10年。

移設案が出てるそうですが、電車乗りながら世界遺産見学出来るとこって他になさそうだし、今のままで良いと思うんですけどね。

いったん、大和西大寺駅方面に戻ります。
少し南下すると真言律宗の総本山である西大寺に到着。
創建(764年)当時は、東大寺に匹敵するくらいの大きさだったようですが、火災等の災害により縮小して現在に至る。観光客も少なめ。

さらに南下すると菅原天満宮。
このあたりは、菅原家発祥の地であり、菅原道真の生誕地とも言われています。

垂仁天皇陵(すいにんてんのうりょう)。
近鉄橿原線に乗ってると、尼ヶ辻駅近くで見える古墳。4世紀後半頃(古墳時代前期)の築造と推定されます。

ここから、近鉄橿原線に沿って南下。
まずは、唐招提寺。
南都六宗(奈良時代における仏教の代表的な六つの宗派)の1つである律宗の総本山。

律宗は、戒律を徹底的に守れば悟りが開けるという教え。いい服着たり、いい車乗ったり、ご馳走食べたり、酒飲んでカラオケ歌ったりとか許されません。現代社会全否定ですね。

要するに質素倹約かつ決められたルールを徹底的に守るという事なんですが、これってマラソンにも当てはまるような気がする。
戒律を徹底的に守る → 決められた練習をパーフェクトに行う
悟りを開く → サブスリーを達成する
うん! 暗闇の中に一筋の光を見たような気が・・・
「鑑真さん、ありがとう」
「どもども」

次は、薬師寺。
もとは藤原京にありましたが、平城遷都で西ノ京に移転しました。
東塔は、平成21年より解体修理中で、現在は見れません。
平成32年春に復元する予定。

しばらく南下して、近鉄郡山駅手前で右折すると、郡山城跡に到着。
戦国時代に筒井順慶が築城し、江戸時代に柳沢氏が城主となり現在に至る。

天守閣は残っていませんが、天守台展望施設から大和郡山の街並みを観る事が出来ます。

ここからは、サイクルロードに従い富雄川方面に走っていきます。

奈良は、観光地が点在しているため、歩きよりも自転車で回るほうが楽だし、効率的ですね。そのため、サイクルロードが整備充実しています。と言っても専用道路は少なくて、車両が走る一般道路を共用する区間が多く、その場合は路面に緑色のカラーリングが施されています。

しばらくは一般道を走りますが、富雄川に出会うと左折して川沿いの専用道路を南下します。

慈光院まで行って富雄川を離れ、今度は県道9号線を法隆寺方面に向かって走って行きます。すると法起寺の三重塔が見えてくる。
法起寺は、聖徳太子建立七大寺の一つであり、法隆寺とともに世界遺産に登録されています。

法起寺を過ぎると右折し、今度は法輪寺へ向かいます。ここにも三重塔があります。

少し走って行くと法隆寺に到着。
現在、中門の工事が行われており、景観は良くない。今年末まで続くそうです。ここでしばし休憩。

法隆寺から、斑鳩町龍田の町を抜けて行きます。この辺りは、江戸時代に宿場町として栄えたそうで、今もその面影が残っている。

しばらく行くと竜田川に出ます。百人一首の「ちはやふる~♪」よりも、竜田揚げのほうが有名かもしれませんね。早く終わってビール飲みたい。

竜田川を南下すると大和川に合流するので、今度は大和川沿いを走って行きます。
すると遠くにラスボスの信貴山が見えてくる。もう疲れてきたので、頂上まで登る元気はありません。

近鉄信貴山下駅に到着。ここから朝護孫子寺まで登って行きます。
現在は、信貴山までバスが走ってますが、昔は(昭和58年まで)ここ信貴山下駅から信貴山までケーブルカーが走っていたのです。下記写真の駅から続く急勾配のロードは、ケーブルカーの廃線跡。どうりで真っ直ぐな坂道が延々と続いているわけですね。

廃線跡は、ず~っと伸びて行って、一部は「千本桜並木道」というハイキング道になっており、今でも枕木が残っています。

ふらふらになりながら、朝護孫子寺に到着。千体地蔵が出迎えてくれます。

前回来た時は、大トラを撮影したので、今日は子トラを撮影しときます。
「ワン、ワン!」

あとは、恩智越えをして近鉄恩地駅にゴール!
疲れました。本日の総距離33.5km、タイム4時間4分。

このあと、恩智駅と高安駅の中間に位置するスーパー銭湯「八尾おゆば」で汗を流しました。

おわり

本日の活動軌跡