武奈ヶ岳と蓬莱山

今日は初めて滋賀県へ山登りに行って来ました。
滋賀県の山は比良山が有名ですが、比良山というのは単体の山ではなく、琵琶湖西岸の南北に伸びる峰々の総称なんですね。
今日はその中でも日本二百名山の一つで人気の武奈ヶ岳(ぶながたけ、1,214m)とびわ湖バレイで有名な蓬莱山(ほうらいさん、1,174m)を周回する定番コースをチョイス。

本日の総距離22.6km、タイム7時間3分、最高気温16度。

JR湖西線の比良駅からスタート。
バスで登山口であるイン谷口までアクセス出来ますが、それほど距離があるわけではないので走って行きます。

イン谷口に到着。ここまで2.5km、26分。
イン谷口というのは地名ですが、イン-谷口ではなく、イン谷-口です。
最初、イン-谷口ってホテルの跡地? と思いましたが、ここがイン谷(谷の名前)の起点なのでイン谷-口となっているのだとか。
下記写真の橋がイン谷橋で、その下を流れるのがイン谷。

少し進んで、大山口(おおやまぐち)に到着。ここまで3.7km、41分。
ここから道は二手に分かれ、左が正面谷(しょうめんだに)を登る青ガレ、右が尾根筋を登るダケ道。
自分はガレ場が大嫌いなので当然に右のダケ道をチョイス。

それにしても青ガレとかダケ道とかこの辺りには変な名前が多い。
青ガレは青い花崗岩が堆積して出来たガレ場。ダケ道の由来は不明。

ダケ道も最初はちょっと荒れたガレ場を登って行きますが、踏み跡は明瞭。

しばらく進むと歩き易いトレイルに変わります。

サクサク進んで行くとパッと開けた場所に出てきましたが・・・
北比良垰で2004年に閉鎖された比良スキー場の跡地だとか。
ここに比良ロープウェイの山上駅があったらしい。昔のゲレンデなんですね。

少し進むと湿原地帯である八雲ヶ原に到着。キャンプとか出来そうな所ですね。
ゆっくりしたいところですが先を急ぎます。

イプルキのコバに到着。特に何もない分岐点。
それにしても随分変わった名前だね。
燻る木の木場 → 炭焼き小屋 という意味らしい。周りに小屋は無いけど。

谷筋を進んで尾根道に合流。その後は気持ちよいトレイルが続きます。

右手に武奈ヶ岳が見えてきました。まだあそこまで登らねばならない。

武奈ヶ岳到着。ここまで8.6km、2時間34分。
下記写真は湖北側の眺望。
山頂からは四方八方の絶景を楽しめて何となく人気の理由がわかる。
今日は多くのハイカーで賑わってました。

これは南側の眺望。
今からあの中央奥に見える蓬莱山まで行かねばならない。結構遠いな~(汗)

武奈ヶ岳頂上からコヤマノ岳を通過して、金糞峠(かなくそとうげ)まで下記のようなトレイルを下りて行きます。紅葉シーズンで落ち葉がトレイルに積もって踏み跡不明な箇所が多いので注意しながら進まないと。
金糞峠以降は「比良比叡トレイル」の黄色いテープが随所に木に巻きつけてあるので、これを忠実に辿って行けば迷う事はないでしょう。

金糞垰に到着。ここまで11.1km、タイム3時間35分。
金糞とは鉱石を精錬する時に出る滓の事ですが、これが地名にどう関係しているのでしょうね?

ここは登って来た道を含めると5分岐となっています。
湖に向かって左折は北比良峠、真っ直ぐは青ガレ、右折が蓬莱山方面。もう1本右側に明瞭な道があるのだけど、これは地図には記載されていないので行き止まりになるのかな?

ここから蓬莱山に向けてアップダウンのあるトレイルを南下します。
紅葉で木の葉が色づいていますが、感動する程のレベルではないですね。

荒川垰に到着。これを南側に下ると比良駅の一つ手前の志賀駅へ。

荒川峠から蓬莱山まで二つの小高い山を越えるような感じ。
キツイ登りが続きますが、何とかクリアして烏谷山(からとやま)に到着。
ここまで13.5km、4時間33分。
蓬莱山が近くに見えてきた~

これは琵琶湖側の景色。
中央に見えるのが有人島である沖島。

いったん下ってから再度登り返して比良岳を通過。山頂は寄り道になるのでパス。

程なく木戸峠に到着。ここを右折するとすぐにびわ湖バレイスキー場に到着。
麓から二分岐していて、左手斜面を登ると打見山(うちみやま)経由となり遠回りになるので、少し下ってから一本隣の激坂ロードを登ってホーライリフト乗り場へ。

ホーライリフト乗り場までやって来ると、突如遊園地に紛れ込んだかのような、これまでの孤高の山行とはガラッと変わって明る~い行楽地的雰囲気に。
周りには家族連れやラブリーなアベック、お年寄り等、老若男女が楽しげにゲレンデを散策している。遊戯物で遊んだり、ソファに寝転んだり、空を見上げるとパラグライダーが飛んでたり。
スキー場で何してるんだろって感じですが、ここはオールシーズン楽しめるリゾート地をコンセプトにしてるみたいで、六甲山で言えばガーデンテラスみたいなところかな。

リフトを横目に見ながら蓬莱山頂上まで急斜面のゲレンデを登って行きます。これがけっこうキツイ。

蓬莱山に到着。ここまで17.1km、タイム5時間41分。
蓬莱山って低い山だと思ってたけど、標高1,174mもあって意外と高いのね。

歩いて来た方向の景色。中央に見えるのが武奈ヶ岳。ここまでけっこう歩いてきたな~

さて下山しますか。
1時間くらいであの琵琶湖畔まで下りれるかな? と思ったけど、甘かった。
最後に今日一番の難所が・・・

山頂から少し南進して小女郎峠(こじょろとうげ)を左折し、小女郎谷を下ります。
これも変わった名前だけど、近くに小女郎ヶ池(こじょろがいけ)という池があって、曽爾高原にあるお亀池と同じような大蛇伝説に由来しているのだとか。

下り始めが激坂の足元悪いガレ場続きで滑る滑る。ほんとズルズル。
ゆっくり気を付けながら歩いても滑るし、何度もこけそうになりました。
ここは要注意箇所。

途中から谷沿いを歩くトレイルに変わりますが、蓬莱駅まで残り2.5km地点でロードに接続。助かった~ ここからはランでラストスパート。

JR蓬莱駅にゴール!となったところで丁度電車が出発したので、仕方無く時間潰しにぶらぶらと近くの蓬莱浜水泳場まで散策。湖を眺めて暫く黄昏れてたのでした。

おわり

本日の活動軌跡