百丈岩と蓬莱峡

今日は裏六甲にある百丈岩と鎌倉峡の周回コースを探索してきました。
ネット検索して知ったコースでマイナーなイメージだけど、案外知られているのか人気ある様子。ただここだけだと距離が短くてトレーニングには不十分なので、コース途中の神戸セミナーハウスから県道82号線を船坂に抜けて、これまで訪れる機会がなかった蓬莱峡に寄ってから岩原山を越えて宝塚まで足を伸ばす事にしました。

本日の総距離22.3km、タイム5時間50分。

JR福知山線の道場駅からスタート。駅前には多くのハイカーが集まって準備されていましたが、恐らく皆さん百丈岩に行くのでしょうね。

駅から南へ2kmほど走って「やまびこ売店」がある登山口に到着。
後でわかったのですが、百丈岩への登山コースは中央尾根(キツいコース)と北尾根(ゆるやかなコース)の2コースがあって、やまびこ売店横から登るのは中央尾根のキツいコースでした。北尾根は少し手前に登り口があるみたい。

中央尾根は、いきなり序盤からロープがないと登れないような激坂で、ロッククライミングかよ! って感じ。
年寄りにはちとキツいですが頑張って登っていきます。

しばらく激坂が続きますが、ロープがあるので助かるわ~
尾根に乗ると傾斜がゆるくなって普通に歩けるようになります。

程なく百丈岩が見えてきました。右側は特にローソク岩と呼んでクライミングの練習場として利用されているらしい。
今日も壁に張り付いているクライマーを見ましたが、よくまあこんな垂直な岩壁を登れるな~

百丈岩に到着。1丈(じょう)は、約3mなので100丈は300mとなりますが、標高292mなのでだいたい一致してますね。但し麓からの高さは60mなので実際には二十丈岩? それでもかなりの高度感。

百丈岩の頂上から両側が切れ落ちたコルのような窪みを通過して奥に見えるローソク岩まで歩いて行けるようですが、これは怖すぎて自分には無理。
情けないですが足がガクブル状態でこれ以上先には進めないのですよ。
ロープとか無さそうだし、ここは近づかないほうが無難ですね。

長居は無用なので早々に引き返します。
復路は何も考えずに道なりに進んでたら、途中で北尾根を歩いてる事に気付いて引き返す羽目に。相変わらず不注意だね。

百丈岩は登山口から往復40分程度。あっけなく終わってしまったけど、この手軽さが良いのかもしれませんね。
次は鎌倉峡に向かいます。

ここは岩がゴロゴロしている船坂川の渓谷沿いを遡行していくのですが、はっきり言って水が汚くて印象は良くない。大峰山の「みたらい渓谷」みたいなエメラルドグリーンとまではいかなくても、もう少しキレイなところじゃないと歩いてても楽しくないし、誤ってドボンでもしたら衛生上よろしくないと思いますが・・・

コースですが、最初は左側(右岸)を進んでいって、途中で右側(左岸)に渡ってから最後まで右側(左岸)を進むようになっています。
途中こんなところ進めるの? って箇所がいくつかあるけど、ロープ等が用意されていてなんとか進めるようになってる。テープもところどころ有り。

岩が濡れて滑りやすくなってるので気を付けないとドボンする恐れが・・・

後半は、下記のような岩に張り付いて横移動するようなところが数カ所有り。
途中1箇所だけ西へ方向転換するところに巻き道がありました。

鎌倉峡の遡行も終わりに近づいてきましたが最後まで気が抜けません。

下記地点で鎌倉峡から離れ、北へ方向を変えてトレイルを進みます。
自分はこの後、有馬から蓬莱峡へ進むので神戸セミナーハウスで周回コースを離脱。
ここまで5.7km、2時間。

次は蓬莱峡を目指します。
有馬から県道82号線を走って丸山貯水池(一般には金仙寺湖)を通過。

船坂で有馬街道を横断して引き続き県道82号線の坂を登っていくと目印のみつばちハニー農場が見えてきました。
ここまで15.4km、3時間36分。

みつばちハニー農場は閉園していますが、建物は残ったままですね。

奥の道を進んで激坂トレイルを下ると蓬莱峡に出ました。
蓬莱峡は武庫川支流の太多田川にある峡谷で、その形状が中国の蓬莱山に似てるところから命名されたそうな。
ここは仮面ライダーや黒澤明監督映画「隠し砦の三悪人」のロケ地に使われたらしい。

これは振り返って撮影。
う~ん、ここは期待してた程の事はなかったですね。
自分はもっとこういう風景がず~っと続くと思ってたけど、こういう荒々しい感じは上流の一部だけだし、ちょっと迫力不足かな~
まあ、都会のすぐ近くにこんな場所があるというだけで希少なんでしょうけど・・・

ガレた河原をぶらぶら歩いていきます。
堰堤をいくつか越えますが、いずれも右岸に巻き道あり。

登山口近くまで下りてきました。ここからナガモッコク尾根というマイナールートで岩原山を越えて六甲縦走路に合流する予定。
ところで「ナガモッコク」って何の事?
調べるとモッコクというのは木の名前だそうで、ナガモッコクだから長いモッコクの木が目立つ尾根道という意味かな。

ここは登山口がわかりにくい。この辺りに登り口があるはずと注意していたのに見落としたくらい。さすがマイナールートですわ、標識とか皆無だし、この道大丈夫かな~ と小心者オヤジを不安にさせるような雰囲気がぷんぷん漂ってる。

一抹の不安を感じながら登り始めるのですが、いきなり直登の激坂かつ荒れた感じのトレイルが続くので「選択をミスったか?」と少し後悔したけど、しばらく我慢して進むと徐々に歩き易いトレイルに変わったのでホッとしました。

水道管が破裂して水が噴き出してるのだけど、何故こんなところに水道管が?

下記のようなヤブ漕ぎ箇所もあったりして、序盤は大変です。

尾根に乗ると歩き易いトレイルに変わります。

岩原山直下の分岐点までやってきました。左は迂回路、右は山頂へと向かう坂道。
迂回路のほうが楽そうですが、折角ここまで来たんだからと右へ進む。

程なく岩原山(573m)に到着。ここまで18.3km、5時間11分。
岩原山は、宝塚市の最高峰らしい。

道なりに進んで六甲縦走路に出合。これは振り返って撮影。
真ん中から下りてきました。縦走路は左から合流。

あとは塩尾寺を経由して宝塚にゴール。

おわり

本日の活動軌跡