金剛山 水越峠側ルート探索

今日は金剛山ルート探索第2弾で水越峠(みずこしとうげ)側ルート探索に行ってきました。水越峠は大和葛城山と金剛山の間にあって、ちょうど大阪府と奈良県の県境に位置しています。
前回の大阪側ルート探索は下記をご覧下さい。

金剛山 大阪側ルート探索

本日の総距離14.8km、タイム6時間22分、最高気温35度、累積標高1,427m。

本日歩いたルートはこちら。
1 丸滝谷      (上り)
2 ガンドガコバ林道 (下り)
3 もみじ谷本流   (上り)
4 細尾谷(シルバー)(下り)
5 寺谷       (上り)
6 太尾東尾根    (下り)

今日もたくさん歩いたように見えますが、トータル14.8km(注)と見た目ほどの距離はないです。前回同様に各ルートの距離が短いのですね。その割に時間がかかっているのは谷ルートが多いからで、ガレ場が多いし、滑りやすいし、ルートを見つけるのに手間取るしと普通のトレイルに比べて格段に歩きにくいから。ただこの時期は谷コースのほうが気温が低くて涼しいので体への負担は少ないと思います。

(注)EPSONのGPS時計による数値ですが、どうも距離が短く計測されている様子。スマホのヤマレコアプリでは約16.3kmとなってました。

国道309号線旧道にある「さわんど茶屋」横の橋を渡ってロードを上っていきます。
右手に巨大な堰堤(水越川砂防ダム)が見えてきました。

少し進んでから丸滝谷の遡行開始。
ここは人気ルートの様子ですが、地図には載っていないマイナールート。
いくつかの滝を越えていきますが、丸滝以外に高い滝はないので注意して歩けば特に問題ないかと。
堰堤が無く自然の滝ばかりなので、プチアドベンチャーな雰囲気を楽しみたい方にはよいかもしれません。ただ濡れた岩で滑りやすいのと、基本的に靴は濡らす前提でいったほうがよいと思う。渡渉を繰り返すので注意しててもどこかでドボンするし、靴を濡らさないような歩き方するとかえって危険なので・・・

最初の小滝ですが、巻き道があります。

滝が流れるすぐ横を歩くので、夏は涼しげな感じでよいですね。

程なく二股に出合。
左は石ブテ東谷ルート、中央は金剛山三大急登の一つである中尾ノ背ルート、右は丸滝谷ルート。
ちなみに三大急登の残り二つは、太尾(ふとお)東尾根とサネ尾なのだとか。
今日は右へ進みます。

ガレ場が続くので歩きにくいのですが、谷幅が広いので開放感はありますね。

少し大きめの滝に到着。ここで思わぬタイムロスをしてしまいました。

ここは右側にロープが用意されていて簡単に登れるのですが、遠目だとロープが見えなかったのです。
ロープ無しでも無理すれば登れそうだけど、恐らく巻き道があるんだろうな~ と行ったり来たりとあちこち捜し回ったのですが見つからず。あれ~ おかしいな~ と思い、滝に近づいてよく見ると、なんてことはない、ちゃんとロープが用意されている。

ロープあるやんか~! と思わず叫んでしまった。
最初によく確認しないとダメですね。ここで20分くらいは時間浪費したと思う。

以降は小さな滝が連続します。注意して歩けば問題ないレベル。

徐々に水の流れが少なくなってきました。ゴールに近づいたかな?

丸滝に到着しましたが、ここもチョンボしたところ。
左の壁に見えるのが丸滝。最初、単なる岩壁に見えてまさかこれが丸滝と思わずに通り過ぎたのです。ず~ っと上っていくのですが谷筋が狭くなってきて、ちょっと違うなと行き過ぎに気付いて戻りました。
普通、谷を遡行していく場合、滝は正面に見えてくるものなので、まさか横に滝が現れるとは思いもしなかったのです。
初めてで予備知識が無ければ誰もが通り過ぎると思う。

これが丸滝で水がチョロチョロと流れてます。
自分は気付きませんでしたが、少し下流にもう一つの丸滝があって「下の丸滝」と呼ばれているのだとか。こっちは「上の丸滝」と呼ぶらしい。

右側にお助けロープがあるので、これを使ってよじ登っていきます。

上から見るとかなりの高度感でちょっと恐い。

あとは水のない谷筋を上っていきます。この辺りは蟻地獄と呼ばれているらしい。
まあ確かにズリ落ちそうではあるけど、そこまでのことはないかなと。

コールポイントG-4に到着。ここまで4.0km、2時間15分。
たった4kmに2時間15分ですか? 時間かかったな~

少し進んで六道の辻に到着。
ここは三叉路なんですが、何故に六道の辻なのか。
もしかしてここは仏教でいうところの冥界への入り口なんでしょうか?

ここからいったんカヤンボ方面へ下山します。
変わった名前ですが、茅場(かやば)の事だそうで、茅(かや)の群生地なのかな?

途中まで太尾尾根を下っていきます。金剛山らしい杉林の尾根道ですが、どこかで見たような感じ。

太尾塞跡(ふとおさいあと)で太尾尾根を外れ今度はガンドガコバルートを進みます。
太尾塞跡って何の跡でしょうか? 南北朝時代に楠正成が金剛山一帯を要塞化していたようなので、その一つなのかもしれませんね。
ガンドガコバも変わった名前ですが、この辺りの地名みたい。

カヤンボに到着。ここまで6.0km、2時間54分。
ここからもみじ谷ルートがスタート。ここは丸滝谷ルートと違って基本的に谷沿いの踏み跡しっかりしたトレイルを進みます。

分岐点がありました。ここは左に進むのですが、右は狼谷ルート。

もみじ谷は、丸滝谷と違い堰堤が設置されています。下記写真のように、上に堰堤、下が自然の滝とアンバランスな光景を目にするとちょっと興ざめ。

また分岐点がありました。ここは右ですが、左に進むとサネ尾に合流。

上流に近づくにつれトレイルがなくなり、谷をそのまま遡行するようになります。

またまた分岐です。分岐が多いな~
手書標識によると、左「旧本流ルート」、右「本流ルート」。
どちらにいってもよいのだけど、よく歩かれてるのは本流ルートみたいなので、今日は右へ進みます。

谷を詰めていきます。だいぶ登ってきたのでゴールは近そう。

谷を登りきると山頂に続くトレイルに出ましたが、下山の場合は分かりにくそう。
少し歩いて転法輪寺(てんぽうりんじ)に到着。ここまで8.0km、3時間51分。
暑さで不動明王が燃えてる! ってそれはもういいから・・・

さて、今日はまだ距離8kmと少ないし、谷ルートばかりゆっくり歩いているせいかそれほど疲労感もないので、どこかもう一往復する事にしました。
追加ルートに選んだのは、下り「細尾谷」、登り「寺谷」。

遊歩道から細尾谷を下りていきます。ここは別名シルバーコースと呼ばれ、高齢者でも歩けるくらいのラクラク登山道という位置づけみたいですが・・・

最初は歩き易い道でしたが、途中から谷をそのまま歩くようになり、なんだか歩きにくい道だな~ と。

倒木もあったりして、シルバーにしてはワイルドですね。

木製の橋まで下りてきました。下記写真は振り返って撮影。
ここは前回登った馬の背ルートとの分岐点。

念仏坂道に出ました。寺谷ルートは、坂を少し下りた文殊東尾根の登り口からアクセスします。この階段を上ってしばらく進むと分岐があるので、これを右折するとそのままルートに乗れます。

寺谷ルートは、途中まではとても歩き易いルート。

階段等も整備されています。

山頂近くまでやってくると谷を離れて左斜面を登ります。

最後は激坂になってけっこうキツい。

登りきると遊歩道の三叉路に出ました。下記は振り返って撮影。
ここはロープウェイ山頂駅から金剛山頂上へと続く遊歩道の文殊尾根ルートとの分岐点。真ん中から出てきました。
ここまで11.3km、5時間12分。

今日の探索はこれにて終了。あとは太尾東尾根ルートで下山。
ここは金剛山三大急登の一つらしく、太尾塞跡を越えた辺りから激下りになります。

徐々に傾斜が緩くなりますが、だらだらと下りが続きます。

一ノ瀬に到着。ここでコースは二分岐しており、東尾根は右折して水越峠バス停方面へ。

国道309号線旧道まで下りて来ました。

おわり

本日の活動軌跡