飛鳥周遊記

今シーズン初レースとなる村岡まで2週間あまり。ゆるランばかりではタイムアップ出来るわけなく、インターバルとかビルドアップとか自分を追い込む練習せなあかんのかな? と思ったりするけど、今までそんな練習やった事ないし、たぶん今後もやる事ないでしょう。部活じゃあるまいし、坂道ダッシュとか無理ですわ。まあ出来る事をやればいいというスタンスです。

という事で今回は飛鳥周辺の観光マラニック。
コースは大きく3つに分かれます。
第一部 高取城跡散策
第二部 明日香村周遊
第三部 大和三山回遊
山辺の道での失敗を繰り返さぬように、橿原神宮前駅で「てくてくまっぷ」4枚を入手してこれを見ながら進んでいきました。これ詳細な地図で便利。

近鉄壷阪山駅からスタート。
まずは高取城跡を目指しますが、城跡は高取山(標高583m)の山頂にあるので駅からは基本的に登り。
駅周辺は昔の城下町で雰囲気が漂ってますね。

途中、壺坂寺があります。
703年創建の真言宗寺院で西国三十三ヶ所観音霊場の第六番札所。

壺坂寺を過ぎるとトレイルになり、すぐに五百羅漢岩に到着。
羅漢というお釈迦さんの弟子500人が岩肌に刻まれている。このあたりから登りがきつくなります。

サクサクと登って高取城に到着。
なんか雰囲気ありますね。よくこんな山頂にこれだけの城を作ったなあ~
現在は城跡だけで天守閣等の建物は残っていません。

高取城は室町時代に築城、明治6年に廃城となり現在に至る。
岡山県の備中松山城、岐阜県の岩村城とともに日本三大山城の一つ。

本丸跡まで登って行って散策終了。あとは高取山を下って行きます。

下山途中に猿石があります。
もともと明日香村にあった石が何故かここに移されたそうな。

サクサク下って第一部の高取城跡散策終了。
第二部は明日香村周遊。てくてくまっぷに沿って進みます。
まずはキトラ古墳。

続いてお馴染みの高松塚古墳。
飛鳥美人の壁画で有名ですが、現在は壁画のあった石室が解体され古墳近くの仮設修理施設において修理作業が行われている。
将来的には元の古墳に復旧させるそうです。

亀石。
亀が微笑んだように見えるのだとか。下にある突起物が目かな?

聖徳太子生誕の地。

これまたお馴染みの石舞台古墳。
道路向かいの高台から撮影。蘇我馬子の墓と言われてますね。

しばらく走って岡寺に到着。
飛鳥の岡にある寺なので岡寺となったそうな。
西国三十三ヶ所観音霊場の第七番札所。別名「花の寺」とも呼ばれ、季節によって石楠花やダリアが咲き乱れます。

飛鳥寺。
蘇我馬子が蘇我氏の氏寺として6世紀末頃に創建した日本最古の仏教寺院。聖徳太子が創建した四天王寺も日本最古と言われますが、だいたい同じ時期に作られた様子。

飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)。
この神社の名前は読めないですね。「飛鳥という場所にいてる神さま」という意味だとか。近くに甘樫坐神社(あまかしにいますじんじゃ)というのもあります。

蘇我入鹿の首塚。
蘇我入鹿は父である蝦夷(えみし)から最高権力を引き継ぎ、独裁体制を敷いて天皇を無視してのやりたい放題。皇位継承を巡って聖徳太子の実子である山背大兄王(やましろのおおえのおうじ)を滅ぼすという暴挙に出るや蘇我家に対する反発が頂点に。

息子 「オヤジ、やったで!」
オヤジ「お前なあ~、やり過ぎ。ちょっと空気読めや!」
息子 「じゃあ、いつやるの? 今でしょ!」
オヤジ「・・・。いつか泣きみるで。」
オヤジの諫言よろしく、危機感を抱いた中大兄皇子と中臣鎌足がクーデータを起こし宮中において入鹿を暗殺(日本書記による)。

下記の供養塔は飛鳥寺の西隣に位置しています。
写真奥が甘樫丘(あまかしのおか)で入鹿の邸宅跡。

甘樫丘展望台に登りました。ここで第2部の飛鳥周遊は終了。

第三部は大和三山回遊。
ここから大和三山が見渡せます。
左端が畝傍山(199m)、中央右が耳成山(140m)、右端が天香具山(152m)。
畝傍山→天香具山→耳成山の順番で回遊するので、まずは近鉄橿原神宮駅まで戻ります。

近鉄橿原神宮駅まで戻り地下通路を通って橿原線を越えます。
駅から少し歩いて橿原神宮に到着。広いし立派な建物ばかりですね~

橿原神宮の北側に位置する畝傍山に登ります。登るといっても標高199mなので高さはないのですが、登山口から頂上まで意外に距離があってだらだらと登って行く感じ。
頂上は木に囲まれていて眺望はなし。畝傍山口神社社殿跡が残っています。

次は天香具山。畝傍御陵前駅を越えて東方面へ進みます。
駅から少し行った所に本薬師寺(もとやくしじ)があるのですが、その辺りで何やら人だかりがしている。
何だろうと思って見に行くと下記写真の花が辺り一面に咲いている。
皆これがお目当てで来ているようですが、何の花なんでしょうか? 後で調べるとホテイアオイというらしい。

さらに進みます。天香具山が見えてきました。百人一首で有名ですね。
「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山  」

天香具山は山というより丘です。少し登って、どこが取り付きかな? と探してたら既に頂上でした。「えっ、終わり!」みたいな感じ。手前から来て右奥から反対方向に降りて行きます。

あとは北西方面へ進むと藤原宮跡。
藤原京は中国の都城にならって建設された日本で初めての都(694年遷都~平城京遷都710年まで)。
Googleマップの航空写真で見ればよくわかるのですが、大和三山の山頂を結ぶと畝傍山を頂点とする二等辺三角形を形作っています。この三角形の中央に藤原宮跡が位置していますので、大和三山の配置が都の建設に影響を与えたと言われてます。

何やら赤い柱が立っていますが、これは大極殿院と朝堂院を区切る門を視覚的に示すために設置されているのだとか。

本日オーラスの耳成山に向かうのですが、コース途中に「あすかの湯」があるので先に汗を流しましょう。ゴール駅の大和八木駅周辺には銭湯が無いのです。よって実質これにて終了。

今日の走行距離28km、タイム4時間21分。
スタート地点からしばらくタイム押し忘れてたので実際にはもう少しあり。

銭湯出てから近鉄大和八木駅までぶらぶら歩いて行きます。
もうしんどくなったので、途中にある耳成山は登らずチラ見だけ。

おわり

本日の活動軌跡