長浜歴史ラン 賤ヶ岳と小谷城

今日は歴史探訪ランで長浜を訪れました。
長浜というとラーメン、いやいやそれは博多の長浜。ここは滋賀県長浜市なので、長浜城や小谷城(おだにじょう)、姉川古戦場等、戦国時代の史跡が有名。
今日はその中から羽柴秀吉と柴田勝家が戦った「賤ヶ岳の戦い」で有名な賤ヶ岳を縦走してから、浅井(あざい)長政の居城があった小谷山(おだにやま)を周回する予定。

自宅からJR北陸本線余呉(よご)駅まで新幹線利用(京都~米原)で約3時間。予想通りとは言え、やはり長浜は遠かった・・・
今日は日曜日なんですが、余呉駅で降りたのは自分一人だけ。駅前にも人影が全く無く、なにやら寂しげな雰囲気。人影が無いのに何故かパトカーだけが走ってて、北風吹く中、半袖半ズボンの怪しげなオヤジが一人うろついてると職質でもされるんかなとビビってましたが、何とかスルーされたようです。

駅から東へ少し進んで、登山口から登っていきます。
この辺りは整備された道ばかりで迷うようなところもなく、軽ハイクにぴったりな感じ。
但し、熊出没注意の看板がありましたが・・・

すぐに大岩山に到着。ここに羽柴軍の中川清秀の墓があります。
この地で佐久間盛政の奇襲攻撃に遭って戦死したのだとか。

杉林の中を歩いていきます。熊出るなよ~って祈りながら・・・

あっさりと賤ヶ岳(421m)に到着。ここまで4.2km、50分。
疲弊しきった七本槍の武者が温かく? 出迎えてくれました。

下記は北側眺望で、余呉湖が見下ろせます。
のんびりした平和な雰囲気ですが、昔はここで熾烈な戦いが繰り広げられていたのです。

下記は南側の眺望で琵琶湖方面。遠くに人気観光スポットの一つである竹生島(ちくぶじま)が見えます。浅井長政の父である浅井久政が、長政への家督委譲を目論む家臣団によって幽閉されたところ。

ここから山本山まで下記の峰々を縦走していきます。標高は低いのですが、意外にアップダウンあり。

整備されたトレイルをひたすら歩いていきますが、距離があってだんだん飽きてくる。
琵琶湖畔の尾根道なので、さぞかし眺望が良いだろうなと期待してたのですが、残念ながら右手の琵琶湖側が木々で覆われていてうっすらとしか湖が見えない。

歩いたり少し走ったりで、やっとこさ山本山(325m)に到着。
ここまで11km、2時間12分。
ここが賤ヶ岳から続く尾根道の最南端の山で、そこそこ景色も良いです。

下山してから山本山を振り返って撮影。

次は小谷山を目指しますが、6kmほどロードを東へ移動しなければならない。
真ん中の小高い山が小谷山。

真東へ進んで北陸本線河毛(かわけ)駅を越えて北陸自動車道の高架下を抜けるとすぐに登山口があります。こんなところに北陸自動車が走ってたんか~って感じで、近くにICも有ってアクセスは抜群に良いのだろうけど、趣がないというかちょっとイメージ壊れました。浅井さんも嘆いていると思うわ・・・
ここまで18.3km、3時間21分。

登山口に北国脇往還郡上宿(ほっこくわきおうかんぐじょうしゅく)の標識がありますが、脇往還とは江戸時代の五街道以外の主要な街道を指しており、北国脇往還は現在の北陸道といったイメージ。ここにかつては栄えた宿場町がありました。

小谷山に登るコースは三つあって、西尾根と東尾根(ともに仮称)とその間にある清水谷(きよみずだに)の中から選びます。
今日は尾根道を時計回りで周回する事にしました。
一般的にはメインが東尾根なので、反時計回りか往復コースが多いみたい。

少しロードを登るとすぐにトレイルに変わります。取り付きからけっこうな急登。

急登続きで息が切れますが、頑張って登っていくと徐々に山頂が見えてきました。

途中に景色が良いところがあったので休憩。これは西側の景色で、さきほど歩いてきた賤ヶ岳から続く尾根道が見えます。

小谷山(495m)に到着。ここまで20.3km、4時間3分。
特に何もありませんが・・・

どこが城跡なのかな? と捜してると、大嶽(おおづく)城跡という案内板が・・・
あれっ、ここは小谷城じゃなかったの?
事前調査不足で勘違いしてましたが、小谷山の山頂には大嶽城という支城跡があって、小谷城跡は東尾根の中腹に位置しているのです。

頂上から東尾根方面へ下っていきます。
すぐに清水谷道との分岐に到着しますが、ここで痛恨のエラー。
左の尾根道を進まないといけないのに、何も考えずに右の清水谷道を進んでしまった。
標識もあるのに何でここで間違えるかな?
少し進んでから間違いに気付いて登り返し。いつもながらに不注意やわ・・・

歩いていると尾根伝いに段々と郭(くるわ)が配置されているのがわかります。
建物等は一切残っていません。

小谷城本丸跡まで下りてきましたが、ここも特に何もなし。少し石垣が残ってたりして、昔はここに城があったんだろうな~って感じはしますが・・・

織田信長との戦いで小谷城が落城した時に、お市の方と浅井三姉妹が直前に城を脱出したそうですが、恐らく暗闇に紛れてこの道を歩いて下りたんだろうな~ と思いを馳せながら下山します。

途中に展望ポイントがあり、正面にはこれから向かう予定の虎御前山(とらごぜんやま)が見えます。

東尾根登山口に到着。ここまで23.2km、4時間51分。
ここに分かり易い大きな案内地図がありました。先にこれを見てればな~

ここから小谷山の前に位置する虎御前山を越えてゴールの長浜駅へ向かいます。
虎御前山は、織田信長が小谷城を攻略するために利用した前線基地。

少し西へ戻って北陸自動車道の高架下を抜けたところに登山口があります。
ここは山というより丘ですね。

整備されたトレイルを進むと、織田軍家臣の砦が次々と現れます。

途中、進行方向左手(東側)に伊吹山が見えました。手前に見えるのが北陸自動車道。

織田信長の陣地跡に到着。ここで采配を振るったのですね。

尾根道をず~っと歩いてきて、最後はドコモ中継所に出るのですが、結局どこが虎御前山(230m)の山頂だったのかよくわかりませんでした。木下秀吉陣地跡が山頂だったのかな?

虎御前山を下山した時点で27km、5時間36分。
あとは長浜駅まで県道263号線を6kmほど走っていきます。
途中で姉川(あねがわ)を渡りますが、姉川の戦い古戦場は5km上流にあるのでパス。

本日の総距離33.4km、6時間23分。

おわり

本日の活動軌跡