播磨アルプス Wの悲劇

今日は、高御位山(たかみくらやま)を主峰とする播磨アルプスを縦走してきました。
本日の総距離17.4km、タイム6時間、最高気温31度。

正直言って播磨アルプス舐めてました。だって主峰の高御位山でも標高304mとか山というより丘みたいなもんだし、岩場が多いからアルプスと呼ばれてるだけで、要は裏山でしょと。

でもたまにはライトなところでゆるりとするのもいいかな~ とピクニック気分で出かける事にしたのだけど、意外にもけっこうなキツさで途中完全にバテてしまって「どこがライトなんや、超ヘビーやろが!」と逆ギレする始末。最後はフラフラの状態でしたが、お陰様で疲れ果てて帰りの電車ではずっと爆睡してました(笑)。

JR加古川駅で新快速から普通電車に乗り換えて2駅目の曽根駅からスタート。
駅から北上して住宅街に差し掛かった辺りに豆崎登山口があるはずなんですが、全然気付かなくていったん通り過ぎてしまいました。地図を見ると行き過ぎてるし、「あれっ おかしいな」と引き返しながら注意深く見ていると、民家の横に「えっ! まさかここが登山口?」って感じの道を発見。
これは初めてだとわかりませんわ。誰もが見落とすと思う。

民家の裏からいきなり岩上りが始まります。やっぱり裏山やん。

播磨アルプスは高砂市阿弥陀町を馬蹄型に取り囲んだような地形で、山の上からは多くの田んぼが見えて田舎チックな雰囲気。

今日は最高気温31度となってますが、梅雨時期のせいか湿度も高くてとにかくむし暑い。少し歩いただけでじわ~っと汗が滲み出てくる感じ。こんな日はこまめに水分を摂取しないと熱中症になりそう・・・

まずは名物の百間岩(ひゃっけんいわ)を上っていきます。
小野アルプスの紅山に似てるけど、あそこよりは斜度は緩いし距離も短いと思う。

下記のような風景を見るとまるでアルプスにやって来たかのような錯覚を起こしそう。
まあ一応ここもアルプスなんですが・・・

鷹の巣山を越えて馬の背ルートとの分岐点に到着。ここまで3.2km、1時間21分。
播磨アルプスは登山ルートがたくさんありますが、馬の瀬ルートは人気ありそうだしここを外したらアカンやろと、とりあえずどんなのか下りで利用してみます。

馬の瀬ルートはそれほど斜度がキツいわけではなく、危険箇所もなくとても歩き易い。
馬の背というのは、本来両側が切り立った崖になっているヤセ尾根の事を指すのですが、ここはそういったスリリングさはなくて、どちらかというと鯨の背中といった感じ。

これは振り返って撮影したもの。どう見ても馬の背には見えませんわ。

正面に竿池(さおいけ)が見えますが、大きな池ですね。

分岐点から馬の背ルートを1km程下って鹿嶋(かしま)神社に到着。
ここまで4.2km、1時間46分。
ここは一願成就・合格祈願の神として信仰されているのだとか。
耐用年数1500年(?)のチタン製大鳥居と柏餅が有名らしい。柏餅はよいとして、何で鳥居がチタン製なんでしょう?

バス乗り場があって、横に自販機があったのでちょっと休憩してから上り返し。
今度は市ノ池公園横から上っていきます。ここはフツーのトレイル。

縦走路出合まで上り返して、そこから高御位山方面へ歩いていきますが、またもや尾根道が合流する分岐点があります。
ここまで5.9km、タイム2時間30分。

ここも歩き易そうな尾根道に見えますが、ここを下ると阿弥陀町長尾というところに出るみたい。上り返しが大変なんですが、とりあえずどんなのか試しに下りで利用してみます。

馬の背ルートと同じくここも約1km下りてきて、長尾登山口に到着。
ここまで7.1km、2時間53分。
ここは馬の背ルートのような目立った特徴はないですが、歩き易いルート。

登山口に自販機があったので少し休憩してから、またもや上り返し。
今度は高御位山へ直登するようなイメージで、ここは岩場が多いしけっこうキツい。

この辺りから身体が重いというかペースが上がらないし、息も切れるし、とにかく肩が凝ってダルいしと、これはマズイ兆候だな~ と思ったので、ペース落としてゆっくり歩くのですが、尾根道の中腹辺りで息が完全に上がってしまい動けなくなりました。
明らかにいつもと様子が違うので、下記箇所でザックを下ろし岩に腰掛けてしばらく休む事に。

とりあえずスポーツドリンクをがぶ飲みして、風が少し吹いてたのでしばらく景色を眺めながらボーっとしてるとだいぶ楽になってきましたが念のため様子見。

いや~ まさかこんな裏山みたいなところでバテるとはな~
まあ脱水とか熱中症はどこでも発症するから標高は関係ないのだけど・・・
後で活動軌跡を見るとW字ルートの最後の上り後半でダウンしてます。

息も徐々に落ち着いてきて何とか歩けそうになったので、息が切れない程度の超スローペースで上っていきます。
なんとか高御位山に到着。ここまで8km、3時間37分。
山頂には多くのハイカーが休憩されていました。

あとは下山するだけなんですが、ここから辻登山口まで約3kmもある。いつもならどうってことない距離ですが、今日は疲労感が強くて3kmがとても長く感じられました。意外にアップダウンがあるし、上りとかもう勘弁してよ~ って感じ。

敗残兵みたくトボトボ歩いてなんとか北山奥山までやってきました。ここからコースは二分岐しています。
下記は真っ直ぐに進んで採石場に下山するコース。

下記は東へ迂回して辻登山口へ下山するコース。
真っ直ぐのほうが近そうなんですが、マイナールート(?)でどんな道かわからないし今日は冒険は止めとこうと、正規ルートである辻登山口へ向かいます。

辻登山口に到着。ここまで11.0km、4時間54分。

2km程走って最寄りの宝殿駅に到着。もうここで終わりにしたかったのですが、汗まみれで風呂に入らないと電車に乗れないので、やむなくさらに4kmほど走って加古川駅近くの銭湯「千代の湯」で汗を流して帰りました。

おわり

本日の活動軌跡