柳生街道

今日は、柳生街道を走りました。
過去にJR笠置駅から近鉄奈良駅まで走った事がありますが、今日は逆走で近鉄奈良駅からJR笠置駅まで。

柳生街道と聞くと、「風情ある街並みを散策する歴史古道」といったイメージだけど、実際にはそんな感じではないです。見所は、柳生の里くらいで、あとは里山ばかり。なので、自分的には
柳生街道 = 柳生の里散策ツアー  +  3つの里山越え軽ハイキング
といったイメージ。

コースは、
1 滝坂の道(奈良~円成寺まで)
2 剣豪の道(円成寺~柳生の里まで)
3 柳生・笠置の道(柳生の里~JR笠置駅まで)
に分けられ、総距離は20km程度。

出発前にせんとくんに挨拶。「行ってきま~す」「どもども」

柳生街道は、通常、春日大社の裏手から滝坂の道を登って行きますが、同じ道を歩いても面白くないので、今日は若草山経由で行く事に。
但し、若草山を登るには入山料150円必要。
若草山からの景色は素晴らしいですね~

若草山を越えると春日山原始林を抜けて行きます。そこそこアップダウンあり。

滝坂の道(写真左側)が合流してきます。これは振り返って撮影。

峠の茶屋を通過。かつて柳生街道を往来した人々が必ずここで一服したそうです。
ここまで6kmで58分経過。既に汗だく。
今日の最高気温予想34度だけど、風が少し吹いてるので気持ち楽。

ここから円成寺(えんじょうじ)へ向けて国道184号線を進みます。

途中、国道184号線を外れてトレイルを進みます。

円成寺(えんじょうじ)に到着。
奈良市忍辱山町(にんにくせんちょう)にある真言宗寺院。
ここまで10.3kmで1時間28分経過。

円成寺から進んで行くと、のどかな田園風景が広がっています。

夜支布山口神社(やぎうやまぐちじんじゃ)に到着。
ここまで12.6kmで1時間51分経過。
距離的には丁度半分くらいまで来ました。

ここからは、田んぼの畦道も通ります。これも柳生街道。

南明寺(なんみょうじ)に到着。
ここまで14.8kmで2時間7分経過。
特に何もないので先へ進みます。

ここから、彼方に見える山を越えると柳生の里。

山越えして降りてきたところに「疱瘡(ほうそう)地蔵 」があります。
文字通り疱瘡よけを祈願してつくられたお地蔵さま。

ここから、少し遠回りになりますが、柳生街道を外れて「一刀石(いっとうせき)」を見に行きます。

とある真夏の夜の出来事。柳生石舟斎(柳生十兵衛の祖父)が、神社で剣術稽古に励んでいたところ、天狗がどこからともなく現れた。
天 狗「一手ご指南願いたい」
石舟斎「わしが柳生新影流師範である事を知っての申し入れか?」
天 狗「委細承知」
石舟斎「ならばお相手致そう」

両者睨み合う中、それまでの静寂が嘘のように、みるみると暗雲立ちこめ雷鳴とともに閃光が走った瞬間、石舟斎の大太刀(おおだち)が、天狗の頭上をめがけて振り下ろされた。
「勝った!」と思いきや、忽然と天狗の姿はなくなり、後には真っ二つに切り裂かれた巨石だけが残っていた。
「マ、マジか!」刃がボロボロになった名刀を見て石舟斎ぼうぜん、みたいな話し。

空手バカ一代ノリで
「オリャー!」

遊んでる場合じゃないので、先へ進みます。
柳生家の菩提寺である芳徳寺(ほうとくじ)に到着。
ここまで18.2kmで2時間52分経過。

ここから柳生街道に戻ります。すぐに陣屋跡に到着。
柳生石舟斎の後を継いだ柳生但馬守宗矩(むねのり)は、3代将軍である徳川家光の剣術指南役として1万2千5百石の大名となり、柳生藩を開きます。
宗矩は、もともと柳生城(山城)があった現在の芳徳寺から国道369号線を挟んだ向かいの小高い丘の上に陣屋(藩庁が置かれた屋敷)を築きました。

すぐ近くに八坂神社があります。

ここから少し進んだところにある柳生藩家老屋敷。
柳生藩の財政立て直しを行った家老小山田主鈴(おやまだしゅれい)の旧屋敷だそう。

さらに進むと遠くに柳生の里シンボルの十兵衛杉が見えてきた(写真中央の枯れ杉)。
柳生十兵衛が諸国漫遊に旅立つ時、植えていったとされている樹齢約350年の杉。
昭和48年夏に二度の落雷に遭い枯れてしまいました。

いつもは横目でチラ見するだけですが、今日は真下まで行って眺めてきました。
ふ~んといった感じで特に感動はなし。

これで柳生の里周遊は終了。ゴールの笠置駅方面へ進みます。
途中にある「阿対(あたや)の石仏」。

ここからゴルフ場を横目に見て、笠置山まで登ります。
笠置山(標高289m)は、奈良県と京都府相楽郡の県境に位置している。
山頂に位置する笠置寺を通過。

あとは、ずっと笠置山を下っていって今日のゴールである「天然わかさぎ温泉笠置いこいの館」に到着。

本日の総距離22.8km、タイムは3時間36分。

意外に速く到着出来たので、温泉につかってゆるり汗を流しましょう。
ここの温泉施設は、広く、利用者も少ないのでゆっくり出来ます。
帰りの電車が1時間に1本しかないので時間調整に丁度良い。

笠置駅から次の加茂駅までは、単線、ディーゼル車、ワンマンカー、1車両でした。
最近、ディーゼル車に乗る事は滅多にないので、こんな近場でまだ走ってる事が驚き。
加茂駅で乗り換え、JR奈良駅下車。近鉄奈良駅まで徒歩で移動し帰宅。

おわり

本日の活動軌跡