上町台地

今日は、歴史探索を兼ねて大阪城から四天王寺まで上町台地を走ってきました。

縄文時代の上町台地は、瀬戸内海と河内湾に挟まれた半島で、周りを海に囲まれていました。つまり今の大阪市の大半が海だったのです。その後、土砂の堆積によって陸地化が進んで現在に至りますが、その影響で上町台地には坂が多い。
特に天王寺七坂が有名ですね。なので今日は天王寺七坂を走破します。

まずは大阪城噴水広場からスタートし、公園を半周して大川側へ出ます。

京阪本線を越えていったん大川を渡ります。

大川を少し下って天満橋を渡り返すとすぐに八軒屋船着場に到着。
平安時代に熊野参詣が盛んになり、京から淀川を船で下り、ここで陸に上がって熊野詣に出かけたそうな。
ここに船宿が8軒並んでいたことから「八軒屋浜」と呼ばれるようになりました。

ここからしばらくは熊野街道を南下します。
すぐに釣鐘(つりがね)屋敷跡。ここには大きな釣鐘があります。
3代将軍家光が、大坂城へ来たとき、大坂の固定資産税の永久免除を約束してくれたので、町民が協議してその恩恵を後生まで忘れないように釣鐘を作って町中に時を知らせることにしたのだとか。

さらに南下すると、背割下水を覗ける小さなスポットがあります。
背割下水とは豊臣秀吉が16世紀後半に大坂に整備した下水道。
ただ、このスポットは見つけづらい。もっと大きな遺物と思ってたので、うっかり見落としそうでした。

熊野街道を外れて長堀通を越え、天王寺七坂へ向かいますが、途中、高津宮に立ち寄ります。

ここから千日前通りを越えて、いよいよ天王寺七坂。
七坂なので七つの坂があるのですが、松屋町筋から生玉北門坂を登るので、最初の真言坂はパス。
すぐに生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)があります。一般的には「いくたまさん」と呼ばれている。

生國魂神社を過ぎて右折すると源聖坂。ここを下って行きます。これは下から撮影。

次は、登り。ここは学園坂と呼ばれますが、何故か天王寺七坂から外れてます。

次は口縄坂で、これを下ります。

次は愛染坂。登りなので汗が流れ落ちる。

次の清水坂に向かう前に清水寺(きよみずでら)に立ち寄り。
京都の清水寺を模して建立されたそう。境内の西側崖に「清水寺舞台」があり、通天閣を眺めます。しばし休憩。

次は清水坂。下ります。

次は天神坂。
これで真言坂を除く5坂を走破したので、上まで登りUターンして下りてきました。あと、最後に逢坂がありますが、国道25号線で風情がないのでパス。

ここから国道25号線を渡り、天王寺公園にある茶臼山に登ります。登るといっても標高26mなので楽勝。天保山(標高4.5m)よりは高いですね。
茶臼山は、大阪冬の陣では徳川家康の本陣となり、大阪夏の陣では真田幸村の本陣となったそうです。

最後は四天王寺に立ち寄り。やはり歴史を感じさせますね。

ここまでで約10km。暑いので今日はこれで終了。
銭湯に行って汗を流しましょう。

生野区にある源ヶ橋温泉(げんがはしおんせん)。
銭湯では珍しく国の登録有形文化財に指定されています。内装も豪華で銭湯マニアが喜びそう。

(注)源ヶ橋温泉は、2020年に廃業

おわり

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