少し前の記録ですが、久しぶりに大峯奥駈道をプチ縦走してきました。
本日の総距離33.0km、タイム9時間12分、最高気温19度、累積標高2,211m。
天川村役場をスタートして国道309号線と小坪谷ルートで大峯奥駈道に接続し、行者還岳~大普賢岳~山上ヶ岳と縦走してから山上辻経由でクロモジ尾を下山する周回コース。
クロモジ尾は初めて利用しますが、ここはけっこう大変でした。
地図を見ると稲村小屋のある山上辻からほぼ直線で下山出来て近道かなと思ったのだけど、整備された登山道ではないので道がわかりにくいし、歩きにくいし、もう次はないな~って感じ 。
やっぱり山上ヶ岳からは清浄大橋経由で下山するのが安全かつ早いですね。
天川村役場に車を駐車(無料)してスタート。
いつもの如く川迫川(こうせがわ)沿いの国道309号線を走っていきます。
大川口(おおこぐち)を過ぎると行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)が見えてきました。
小坪谷ルート入口に到着。ここまで10.7km、1時間16分。
ここは涸れ沢以外は薄い踏み跡があり、テープも多いので迷う事はないと思いますが、道幅狭い急斜面のトラバース道が続くのでとても歩きにくい。
ここを歩くのは2回目で前回の記憶をトレースしながら登っていきます。
しばらくは涸れ沢のゴーロ帯を進む。
途中で進行方向右手の尾根に乗るのですが、白い標識までいくと遠回りなので、少し手前から登れるかな?と様子見。まあ強引にいけば登れない事もなさそうだけど、掴むところがなくてズリ落ちそうなので止めました。
写真ではなだらかに見えるけど、実際にはかなりの斜度。
無難に白い看板までやってきて、ここから九十九折りで薄い踏み跡を辿ります。
尾根に乗れたので、ここからは足元悪いトラバースの始まり。
今日は下記のようにトレイルが落葉に隠れてわかりにくくなってる。
苔の付着した岩が出てくるとゴールが近い。
最後の激坂を登りきって天川辻に到着。ここまで13.0km、2時間39分。
さあ次は大普賢岳を目指して大峯奥駈道を北上。
スグに行者還小屋に到着。奥に見えるのが行者還岳(1,546m)。
行者還岳は寄り道になるのでパス。正面に七曜岳(しちようだけ)が見えてきました。
徐々に道が険しくなってくるのだけど、階段が壊れてて使えないのですが・・・
和佐又山からの大普賢岳周回コースとの分岐点。ここを右折すると無双洞(むそうどう)へ。奥駈道は真っ直ぐに進む。
開けた場所からバリゴヤの頭~稲村ヶ岳への稜線が見えました。
七曜岳(1,575m)に到着。ここまで15.1km、3時間32分。
空中回廊を通過。
鎖場もあったりして修行が続きます。
七つ池に到着。別名「鬼の釜」と呼ばれるすり鉢状の窪地。
昔は池があったのでしょうか?
大普賢岳、小普賢岳、日本岳の3連山が見えてきました。
大普賢岳は中央の一番高い山だけど、まだだいぶ距離がありそう。
稚児泊(ちごどまり)を通過。
屏風横駆と呼ばれる難所を通過。
右手は断崖絶壁で落ちたらアウトなので鎖をしっかり掴んで慎重に進みます。
今度は左手が断崖絶壁。
国見岳山頂はパスして水太覗(みずぶとのぞき)に到着。
最後の激坂を登りきってようやく大普賢岳(1,780m)に到着。
ここまで17.3km、4時間40分。
振り返ると登ってきた山々がはっきりと見えました。
疲れたので持参した回転焼きを食べて少し休憩。
さあ次は山上ヶ岳を目指します。ここから先はこれまでとガラっと変わって穏やかな雰囲気のトレイルが続く。
阿弥陀ヶ森にある女人結界門を潜るとそこは女人禁制の地。
小笹の宿(おざさのしゅく)に到着。ここまで20.6km、5時間45分。
豊富な水場があるので縦走する際のテント泊場所になってますが、今日は水量が少なかったですね。
聖宝理源大師(しょうぼうりげんたいし)像の前を通過。
小笹の宿から山上ヶ岳まで約2kmなんですが、けっこうダラダラと歩かされます。
やっとこさ山上ヶ岳(1,719m)に到着。ここまで22.5km、6時間16分。
このお堂は毎年5月2日から9月22日までしか開かれないので現在閉鎖中。
お花畑を通り抜けます。どこにお花があるの?って感じですが・・・
今日は稲村小屋のある山上辻方面へ進みます。
ここから先は超激坂下りでビビりながら歩いてましたが、レンゲ辻までは階段等が設置されていて道は整備されています。
レンゲ辻にある女人結界門までやってきました。
ここから山上辻までは道幅狭いトラバース道になるので要注意。
山上辻(1,545m)に到着。ここまで25.1km、7時間6分。
稲村ヶ岳方面へ少し進むとクロモジ尾との分岐があります。
最初は「なかなかいい道だな~」と思ってましたが・・・
すぐに笹原の激坂下りに変わります。写真で見るとなだらかな感じに見えますが、けっこうな斜度で「これ大丈夫かな?・・・」と進むのを躊躇してしまったほど。
笹原を過ぎるとシャクナゲゾーンに突入。
ここは踏み跡が有るのか無いのかわからない不明瞭なルートですが、テープは豊富にあるのでそれを目当てに何とか進める感じ。
突然、ぱっと開けたところに出ましたが、ここは何でしょう?
どうやら広範囲に亘る立木の伐採地みたいですね。
ここで尾根道は大きく分岐していて、うっかりこのまま真っ直ぐに進んでしまいそうですが、ここは左折が正解。
あとはひたすら尾根道を下りますが、途中からシカ除けネット沿いに進みます。
ネットはほぼ損壊していて放置状態になってましたが・・・
最後は林道へ急降下するのだけど、この辺りは道が非常にわかりにくくてカオス状態。
テープはあってもどこに道があるの?って感じで、とにかく注意深く薄い踏み跡を探しながらゆっくりと進みます。
クロモジ尾の下山ルートではここが一番の要注意箇所だと思う。
なんとか岩本橋にある登山口まで下りてきました。ここまで27.7km、8時間31分。
いやあ、山上辻からここまで2.6kmに1時間30分もかかるとは・・・
ここから国道309号線出合までさらに2.6kmの白倉谷(しらくらだに)沿いロードラン。
国道309号線出合に到着。ここまで30.3km、8時間51分。
ここにみたらい遊歩道の入口があるので、天川村役場まで遊歩道を歩いて帰ります。
川迫川に架かる吊橋を渡りますが、これけっこう揺れるし恐い。
ここは整備された小道で雰囲気良いですね。
おわり
本日の活動軌跡