京都一周トレイル 東山コース

今日は京都一周トレイル東山コースに行ってきました。
近鉄桃山御陵前駅からケーブル比叡駅まで。
本日の走行距離32.0km、タイムは6時間17分。

東山コースは過去に1度だけ走った事があるのですが、その時はロストしまくりでヤル気消失と疲労により銀閣寺でリタイア。「二度と来るか!」と捨て台詞を残して立ち去ったのですが、いつの間にか「I’ll be back」になってました。

今回は台風21号の影響で一部通行止めや倒木が多くあり、歩くのが大変でした。一応、完走出来たので全コース歩く事は出来ます。また歩いている人もいましたが、今行くのはオススメしません。もう少し倒木の処理が進んでからのほうが良いと思います。まるで障害物競走です。倒木を乗り越える、くぐり抜ける、ジャンプする、迂回する、誤って頭突きを食らわす等々。それに手が汚れます。

現時点(2018年9月24日)でのコース情報を掲載しておきます。
(通行止め情報)
・伏見桃山城一帯通行止めにより要迂回。
・将軍塚から粟田口への下山箇所通行止めにより要迂回。
・大文字山登山口にある日向大神宮天の岩戸コース通行止め。
・大文字山から法然院への下山ルート通行止め(東山コースではない)。

(倒木情報)
倒木が特にひどいのは六条山~清水山一帯と大文字山の登りルート。
大文字山から銀閣寺裏への下山ルート(東山コースではない)及び比叡山の登りルートはそれほどひどくない。

それではスタート。
まずは伏見桃山城を目指しますが、伏見桃山陵に入っていきなり通行止め。迂回します。

伏見桃山城に到着。
豊臣秀吉の城として有名ですね。下記写真の天守閣はかつて近鉄が運営していた伏見桃山城キャッスルランドにあった伏見城をイメージした模擬天守。キャッスルランド閉園後も保存整備されています。

伏見・深草ルートは2014年に開設されたそうですが、あまり見所はないですね。コースもこんな竹林の中を走ったりしますが、大岩山展望所からの下りのみがトレイルで、後は住宅街を走る事になります。

大岩山展望所からの光景。山となっていますが丘ですね。

伏見稲荷の四ツ辻に到着。
ここまで10.7km、1時間29分。ここからが本番。

泉涌寺(せんにゅうじ)に到着。
真言宗泉涌寺派の総本山。朝早いのでまだ閉まってます。

次は将軍塚を目指します。六条山はこんな感じで倒木が道を塞いでいる。
何とか乗り越えて行きます。

国道1号線に下りてきました。道路を渡るのに下記写真のトンネルを通るのですが、意外に見つけづらい。自分だけかな? 前回来た時はなかなか見つけられず右往左往しました。答えは近くにあります。

清水山へ向かいますが、いきなりこんな状況。迂回しながら登って行きます。

清水山に到着。山頂は山の中で景色を観ることは出来ません。ここから清水寺を一望出来れば人気スポットになるんでしょうけど。

すぐに将軍塚。
桓武天皇は784年に平城京から長岡京へ都を移しました。
ところが周りでいろんな不吉な事件が起こるようになり、それは祟りや怨霊のせいであると考えます。
そこで10年後の794年に平安遷都を行うのですが、その際、将軍の土像を作り、剣や鎧を着せてこの地に埋め、平安京の守り神としたのです。

将軍塚から粟田口へ下りて行くのですが、通行止めになっている。迂回路の説明もなし。
GPS地図で迂回路を捜して破線ルートを進みます。ところが、
「み、みちが無い!」
道の真ん中を正体不明の物体が完全に塞いでいる。地球外生命体か? なわけない。これは倒木の根っこ。巨木が根こそぎ倒れているのです。
迂回路を迂回します。ほんと疲れるわ。

うろうろしながら、何とか正規ルートに戻れました。

下りて行くと、尊勝院という小さなお寺があります。ここも前回間違えた箇所。コースではこのお堂の前を通過するのですが、お寺に入っていくようなイメージになるので誤って手前を右折したのです。

粟田口に出て少し走ると蹴上に到着。
これはインクラインの下にあるトンネル「ねじりまんぽ」。
「まんぽ」とは方言でトンネルという意味なので、ねじりまんぽとは、ねじれたトンネルという意味。では、ねじるって何を?

上がインクラインなので、トンネルの耐久性を上げるために、壁のレンガが斜めに積み上げられているのです(ねじりが入っているという事)。

インクライン(傾斜鉄道)。
舟を台車に乗せて運ぶ鉄道。線路の下端にある南禅寺舟溜り(フナダマリ)と上端にある蹴上舟溜りを結んでいました。

インクラインの上端にあたる蹴上船溜り。
琵琶湖疏水における通船(つうせん)は昭和26年で廃止されましたが、今年になって観光用として復活したそうです。

琵琶湖疎水。
琵琶湖の湖水を京都市へ流すため、明治時代に作られた水路(疏水)。

蹴上より日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)に向かいます。
すぐに到着しますが、ここからコースは二手に分かれている。
現在、天の岩戸を通過するコースは通行止めなので真っ直ぐに進むしかない。

トレイルに入るとまたもやこれ。
なんというか、怪獣が一通り暴れて立ち去った後みたいですね。

蹴上側から大文字山へ登るコースは意外に距離があります。
だらだらと登って行くと四つ辻に到着。
東山コースの正規ルートは山頂に行かずに四つ辻を左折して下山するのですが、今日は山頂を目指す事に。
すぐに山頂に到着しますが、特に何も無いのですぐに下山。
半分くらい下るとお目当ての五山送り火の火床(ひどこ)があり、多くの人が休憩している。景色も良いですね。

これは火床の中心「金尾(かなわ)」。
火床の上に薪を井桁に組んで積み重ね、その間に松葉を入れて燃やすのだとか。

これは大の字の3画目部分で「南の流れ」と呼ばれます。

ここから法然院方面へ下山するつもりが、通行止めになってました。
仕方なく銀閣寺方面へ下山。
銀閣寺周辺は観光客で一杯。完全に場違いな恰好しているので、そそくさと退散。
ここまで25.2km、4時間38分。

さて、本日ラスボスの比叡山に向けて出発。
トレイルに入るとそれまでの都会の喧噪が嘘のように静かになる。

ここはだらだらと登っていく印象ですね。最初はそれほど斜度はきつくありませんが、徐々に高度を上げて行きます。後で記録を見ると白川通今出川からケーブル比叡駅まで6.8kmあり、1時間39分かかってました。
途中で見つけたケルン。

だいぶ登ってきました。麓から3/4くらい?
地図にある石鳥居が見えてきたけど、あと少しか・・・
ここに東山コースの標識があるのだけど、ここから急な下りになってて、下のほうから川のせせらぎが聞こえてくる。
いったん谷まで下らせて、また登らせるつもりですね。ハイハイ。

谷まで下りてきました。あとはゴールまで登り。
この辺りで完全にバテてしまいました。

ふらふらの状態でケーブル比叡駅に到着。
山頂はまだ先ですが、ここが東山コースのゴール地点。
景色は特によくありません。

時間があれば修学院方面へ徒歩で下山する予定でしたが、もうしんどかったので、ここからケーブルに乗って帰る事に。

叡山ケーブル 全長1.3Km 高低差561m 高低差日本一
坂本ケーブル 全長2.0km 高低差484m 全長日本一
六甲ケーブル 全長1.7km 高低差493m

出町柳まで叡山鉄道で戻り、下鴨神社にお参り。
その後、百万遍近くの「しののめ湯」で汗を流して帰宅。

おわり

本日の活動軌跡