孤高のマラニック 宇治茶でもいかがでしょうか?

今日は、京都府南端に位置する南山城村と和束町(わづかちょう)を中心としたマラニックに行ってきました。
どちらも茶畑が多くて宇治茶の主要産地ですが、特に和束町は茶源郷(ちゃげんきょう)と呼ばれるくらい町の至るところに茶畑があって、お茶の町として有名ですね。
宇治茶というと宇治市で栽培されていると思いがちですが、宇治市の茶畑面積はわずかで、宇治茶の大半は和束町や南山城村で生産されているのだとか。

コースは、JR関西本線の月ヶ瀬口駅からスタートし、童仙房(どうせんぼう)経由で鷲峰山(じゅうぶさん)にある金胎寺(こんたいじ)まで東海自然歩道を辿り、そこから南側に下山して加茂駅を通過し、旧大仏鉄道ラインと奈良自転車道を利用して、平城京まで足を伸ばす予定。

結果は、初ルートでタイムロスが多かったし、途中意外に距離があって加茂駅で既に38.5kmに達していたので、もうこれで十分かなと加茂駅をゴールに変更。
道中はトレイル率が3%程度、残りはロードと舗装された林道なので峠走に最適かな。

本日の走行距離38.5km、タイム6時間19分。

JR関西本線の加茂駅でワンマンディーゼル車に乗り換え。加茂から亀山まで非電化単線区間となります。

月ヶ瀬口駅で降車。ここで降りたのは自分一人だけ。
無人駅で駅前には何もなく田舎チックな雰囲気があふれ出ている。

それにしても今日は寒い! 気温は5度くらいかな? 師走を迎えて朝晩はめっきり冷え込むようになりランパン、ランシャツ姿だと流石に厳しくなってきたけど、走ってると暑くなるかな?と思いそのままの姿で走り出す事に。

駅から東海自然歩道が伸びているのですが、少しショートカットしようと国道163号線を走っていきます。ここは交通量が多くて横を車がガンガン走ってる。
2.7km移動して下記写真箇所で右折し東海自然歩道に接続、野殿(のどの)地区に向けて九十九折りのロードを登っていきます。

だらだらとロードの登りが続くのですが、ここは車が殆ど通行しないのでとても走り易い。

標高500m程度まで登って峠を越えると突然キレイな道に変わります。

野殿地区に到着。ここまで8.2km、1時間16分。
のどかな田園風景が広がっていますが、こんな標高の高いところに集落があるのですね。
東海自然歩道はここを左折して西へ進みます。

ここから先は三国越(みくにごえ)林道と呼ばれ、江戸時代の山城(京都府)、伊賀(三重県)、近江(滋賀県)の三国を結ぶ整備道路ですが、交通量が少ないので走り易い。

野殿地区を抜けて童仙房(どうせんぼう)地区に入りました。ここは明治時代の開拓地で、明治維新で失職した武士のとらば~ゆ先らしい。
旧野殿童仙房小学校(2006年廃校)前を通過。

童仙房は茶栽培に適した気候で茶畑が多く、宇治茶の産地として有名。
この茶畑を越えてからも道なりに進んでいましたが・・・
下記写真は、振り返って撮影。

ここで痛恨のエラー!
東海自然歩道は、下記写真箇所で三国越林道を離れ、右折しなければならなかったのに何も考えずにそのまま直進。
あとでよく見ると右側に道標が立ってるけど全く気付かず。
だいぶ進んで、ず~っと下ってるのでなんとなくおかしいなと思いGPSを見るとルートから大きくズレてる。ああ、またやってもた~ (>_<)

Uターンして戻ります。地図を見ると東海自然歩道に合流出来そうな破線ルートがあるので、これいけるんちゃうか? と淡い期待を抱いて進んでみますがこれも何故かルートから外れてしまいリカバリーにも失敗。またもやUターンとか迷走してるがな・・・

分岐地点まで戻って今度は林道を登っていくと、突如として茶畑が出現。今日はこれ以降、茶畑のオンパレード。

ここから府道5号木津信楽線出合まで舗装された林道を進みます。
一部景色の良いところもあったり・・・

和束町に入ると茶畑が目立って増える。
何でこんな山中に茶畑があるの?って感じですが、茶畑は一定の降水量、寒暖差、日当たり、水はけ、風通しが良い事が条件だそうで、この辺りの山間部斜面はこれらの条件を全て満たした栽培適地なのだそうな。

徐々に標高が下がってきて、和束町の集落が見えてきました。

府道5号木津信楽線出合に到着。ここまで21km、3時間10分。
ここから原山(はらやま)地区の茶畑を抜けて鷲峰山にある金胎寺へ向かいます。

鷲峰山参道が府道5号木津信楽線から分岐しているのでここを登っていきます。

坂道を登っていくと、さきほどの案内板に掲載されている原山地区の円形茶園に到着。これですね~

さらに茶畑の間をガシガシ登っていきます。景色が良いですね。

茶畑を抜けると舗装された林道を進みますが・・・

途中からトレイルに変わってこのまま金胎寺まで続きます。
本日唯一のトレイル区間1.4km。

鷲峰山(682m)直下にある金胎寺に到着。ここまで24.4km、4時間8分。
金胎寺は真言宗寺院ですが、7世紀末頃に役小角(えんのおづぬ)が開基したと伝えられており、大峰山と並ぶ二大霊峰の一つ「北大峰」とも呼ばれ、山岳宗教の聖地として栄えたのだとか。

東海自然歩道は、ここから宇治方面に伸びていますが、宇治まで行くと帰りが大変なので、自分はJR加茂駅方面に下山します。

犬打峠(いぬうちとうげ)に向けて鷲峰山林道を降りていきます。

ここにも茶畑が・・・流石に飽きてきたな~

林道終点から今度は府道62号宇治木屋線(うじこやせん)に接続して南下。
府道5号木津信楽線に交差するので、ここを右折してJR加茂駅に向かうつもりでしたが、この道は幅員が狭く交通量が多いのに歩道が無い! これは危ないわ~

という事で地図を見て迂回路を検索。
少し西側に迂回して、茶畑で有名な白栖(しらす)、撰原(えりはら)の集落を抜けて何とかJR加茂駅に辿り着いたのでした。

おわり

本日の活動軌跡