今日は今年の大河ドラマ「麒麟がくる」主人公の明智光秀ゆかりの地を歩いてきました。
予定コースは、JR山崎駅からスタートし、まずは天王山に登ってから釈迦岳(しゃかだけ)経由で沓掛(くつかけ)に至り、そこから唐櫃越え(からとごえ)と明智越えを歩いて嵐山に至るというもの。
天王山は、明智光秀と豊臣秀吉による山崎の戦いの主戦場(実際の主戦場はもう少し東側の大山崎IC付近)。
唐櫃越えと明智越えは、いずれも明智光秀が亀岡から本能寺へ進軍した3ルートのうちの一つと言われる(史実は不明)。
但し、このコース設定だと総距離が40km超となる事、初めて歩くコースである事等を考慮して、タイムリミットを8時間に設定。案の定、時間切れにより唐櫃越えで終了となり、明智越えまで足を伸ばす事が出来ませんでした。
結果論かもしれないけど、今日は天王山~沓掛までのコース設定が悪すぎた (>_<)。
釈迦岳から無難に東海自然歩道を進めばよいものを、ポンポン山に寄り道して、同じ道を歩いても面白くないと西尾根ルートで大原野(おおはらの)森林公園側に下山したのが間違い。かなり遠回りとなり、これで30分以上はロスしている。
JR山崎駅からスタート。すぐに真言宗寺院の宝積寺(ほうしゃくじ)に到着。
山崎の戦いで豊臣秀吉の本陣が置かれたところ。
本堂の右横から天王山に向けて登って行きます。
サクッと進んで天王山(270m)に到着。ここまで1.6km、25分。
山頂は広場になってて木柱が立ってるだけ。名前の割にはちょっと地味だね。
山崎の戦いで天王山(実際には大山崎)が戦地となったのは主に下記理由と考えられる。
1 西国街道が走っており、秀吉軍の行軍コースであった。
2 西国からの京の入口であり、明智軍はここを死守する必要があった。
3 戦力で劣る明智軍が、天王山と淀川に挟まれた狭隘な地形を利用しようとした。
次は釈迦岳を目指します。この辺りは踏み跡明瞭な歩きやすいトレイルが続く。
シダの生えている場所もあります。
ゴルフ場が横にあるせいか、幅の広い歩きやすい道が続きます。
十字路に出ました。ここは真っ直ぐですね。
釈迦岳到着(631m)。ここまで8.4km、2時間。
眺望もない殺風景なところですね。
ここから東海自然歩道を下れば良かったのですが、折角だからとポンポン山に寄る事に。
ポンポン山到着(678m)。ここまで9.7km、2時間17分。
今日は西尾根ルートで大原野森林公園側へ下山する事に。後で後悔しましたが・・・
ここも良い道ですが、枯れ葉が堆積して滑りやすくなってます。
大原野森林公園に到着。ここまで12.8km、2時間54分。
公園となってますが、案内所建物があるだけで他には何もなく、公園らしさはありません。
ここまではスムーズに来れましたが、ここからが問題。
沓掛に向かうには、まずは南春日町方面へ下山しなければならないのだけど、GPS地図を見ると尾根ルートと谷ルートに分かれている。
谷ルートのほうが距離が近そうだし、アップダウンも少なそうなので、谷ルートを選択。ところがこれが大失敗。
取り付きから倒木だらけで踏み跡もなくまともに歩けない。そのうち歩きやすくなるのかな~と頑張って進んだけど、逆にだんだんと酷くなる一方。無理すれば行けなくはないのだろうけど、無理する必要もないなと下記写真の箇所で引き返す事にしました。
分岐点まで戻ってきて今度は小塩山(おしおやま)に向けて左手の尾根道を登りますが、こちらは踏み跡明瞭な歩きやすいトレイル。その代わり、けっこう登らされます。
途中で大きな鉄塔を越えて行くのだけど、ここは関電の鉄塔巡視路なのかな?
ポンポン山から大原野森林公園まで300m下って、また同じくらい登って来ましたが、山頂に近づいたところでパッと綺麗な道に出ました。
何ですかここは?
淳和天皇稜(じゅんなてんのうりょう)。
淳和天皇は、平安遷都を行った桓武天皇の第七皇子で第53代天皇。何故こんな所に天皇陵があるのでしょう?
どうやら遺言によりこの辺りの山中に散骨したらしい。
天皇陵のちょうど裏側に小塩山の山頂(642m)があります。
ここからの下りはけっこう大変。ガレたトレイル上に枯れ葉が堆積して足を踏み外しそうな箇所が多くて難儀しました。下手すると足をぐねって捻挫しそうなので要注意。
西山連峰縦走コースだと、南春日町まで下山せず、ここから大暑山→西山団地→老ノ坂→西山霊園と北上して、唐櫃越えに接続出来るのですが、西山団地は外部者進入禁止の様子なので利用せず。
南春日町まで下りてきて、今度は沓掛を目指して京都縦貫自動車の大原野IC横を通過。
道路横に柿畑がありました。柿がたくさん実ってます。
この辺りは大枝(おおえ)の柿と呼ばれて京都でも有名な柿の産地らしい。
沓掛交差点到着。ここまで19.7km、4時間30分。
北上すると桂坂野鳥遊園があり、その裏手から唐櫃越えに通じるトレイルがある様子。YAMAPには軌跡が無いので、案内に従ってリョウブ坂というコースを登って行きます。
踏み跡明瞭な歩きやすい尾根道が唐櫃越え出合まで続きます。
唐櫃越え出合に到着。ここまで22.2km、5時間13分。
タイムリミットまであと3時間、この調子だと最後まで行くのは無理かな~
取りあえず馬堀(うまほり)まで行ってどうするか考えます。
唐櫃越えは、シングルトラックの踏み跡明瞭な歩きやすいトレイル。
ところどころ倒木や枝道等がありますが、テープがあるので迷う事はないと思います。
途中、沓掛山(414.7m)に寄りましたが、三角点があるだけで眺望はなし。
本能寺の変の当日、明智軍が亀山城を出陣したのが午後8時頃なので、この辺りを通過したのは恐らく11時頃だと思われるが、こんな山中を甲冑を着けて殆ど明かりも無しに歩くのは大変だったんだろうな~
ロードに出合。
自分は馬堀までトレイルが続くと思ってたので、あれっ!て感じ。
西山連峰縦走コースが左手ロードから合流します。
馬堀方面はここを右折。
しばらくロードを進みます。
途中から何故か林道に変わります。
みすぎ山の手前で再びトレイルになり、あとはそのまま下山。
JR嵯峨野線の馬堀駅到着。ここまで30.4km、6時間56分、時刻は15時。
う~ん、微妙な時間やな~。さて、ここからどうするか?
嵐山は無理でも、明智越えでJR保津峡駅までなら約8kmで2時間くらいだから行けない事はない。
ちょっと悩んだけど、これ以上進むのは止めました。初コースで状況がわからないし、途中で日が暮れそうなので。
その代わり亀岡まで走って行き、亀山城跡をゴールに設定。
2kmほどロードを走って亀山城跡に到着。ここで本日の山行は終了。
本日の総距離32.4km、タイム7時間20分。
あとはゆっくり城跡を見学して帰ろうと思ったのですが、何となく雰囲気がおかしい。
案内板があったので読むと、城跡は大正8年に払い下げられて現在は宗教法人の聖地になっているのだとか。見学も有料だそうです。
いや~、そういう事でしたか・・・
城跡って国か地方自治体が管理しているものと思ってたけどな~
まあしゃーないなと観光はあきらめ、JR亀岡駅までトボトボと歩いて行って京都駅経由で2時間以上かけて帰ったのでした。
おわり
本日の活動軌跡